Message from Dr. Jane Muncke(ジェーン・ムンケ博士からのメッセージ)~子どもケミネット設立によせて~

Message from Dr. Jane Muncke(ジェーン・ムンケ博士からのメッセージ)~子どもケミネット設立によせて~

Dr. Jane Muncke(ジェーン・ムンケ博士)
食品容器包装フォーラム(Food Packaging Forum)のマネージング・ディレクター兼チーフ・サイエンティフィック・オフィサー。毒性学会(SOT)、米国化学会(ACS)、環境毒性化学学会(SETAC)、内分泌学会(Endocrine Society)の正会員。

 親愛なる日本の皆さま、私たちは美しく、魅惑的な世界に住んでいます。素晴らしい風景、そして、沢山の喜びがあり、信じられないほど創造的で、美しく、思いやりがあり、賢い人々が沢山います。私たちの住むこの場所は、エデンの園であり、私たちが持つことができる最高の世界です。日本にもとても美しい風景があります。
 しかし、この美しい世界はさまざまな角度からの暗黒の力による攻撃にさらされています。残念ながら、この暗黒の力は人工的なものです。私が特に懸念しているのは、人工的に合成された化学物質で、その中に内分泌かく乱化学物質もあり、目に見えない形で、多くの人が知らないうちに、私たちの健康や、地球の人類の未来に脅威を与えています。
 そして、この事実を知り、複雑さを理解し、これらの化学物質の危険性を理解している人間として、私たちは他の仲間の人たちに対して大きな責任を負っています。
 そして、日本の皆様が化学物質に対して今すぐ行動を起こし、私たちが共有する美しい世界を守り、未来の世代がこの世界の美しさを享受しながら尊厳ある幸せな人生を送ることができるよう、遺産を残すために、重要かつ必要な意識を高めるために協力することを決意されたことを、私は大変うれしく思います。
 皆さんの活動に感謝します。皆さんの素晴らしいエネルギーと情熱と勇気が実を結ぶのを見るのがとても楽しみです。この非常に重要な取り組みが成功することをお祈りします。

(日本語訳 JEPA事務局)

食品容器包装フォーラム(Food Packaging Forum)
スイス・チューリッヒに本部を持つNGOで、食品の容器包装やその他の食品接触物による悪影響から人間と環境を守ることを目的として、食品容器包装に使用される有害化学物質について、科学的根拠に基づいて情報収集し、政策提言をしている国際組織。